普通二輪MT、すなわち中型バイク免許の技能教習第1段階1限目に関して説明していきます。
1限目はバイクに関する基本中の基本を教えていただく時間になるので、走行はほぼしません。
なので、バイクが怖いと思っている方でもこの時間は説明を受けるのがほとんどなので、あまり緊張せずに教習を受講することができるでしょう。
これから普通二輪(中型バイク)の免許を取得したいと考えている方や復習をしたい方はぜひ参考にしてみてください。
教習所中での走り方や検定で重要視されるポイントをメインで書いております。私が実際に教官から学んだことを書いておりますので、他の自動車学校や教官からの教え方と異なる点がもしかしたらあるかもしれません。その際はご自身が学んだことを優先してバイクの練習を進めて下さい。
普通二輪第1段階|1限目の項目
普通二輪第1段階1限目に行う項目は下記になります。
- 車(バイク)の取り扱い
- 自動車の機構と運転装置の取り扱い
- 運転姿勢
- ブレーキ操作の仕方
- 安全走行
車(バイク)の取り扱い
まず、バイクの各部分の名称の説明を受けた後に、下記のことを教わりました。
- 二輪車(バイク)の支え方
- スタンドの戻し方、かけ方
- 二輪車のとりまわし(前進・後退・8の字)
- 二輪車の引き起こし
二輪車の支え方
中型二輪免許の練習では、400ccのバイクで練習することになるでしょう。
400ccといえども、支え方のコツを掴めばさほど重くは感じません。
とはいえ、400ccのバイクは初めてバイクを触る女性にとっては、非常に重たく感じることでしょう。車体を垂直に保つことを意識して、負担がかからないように支えましょう。
スタンドの戻し方・かけ方
二輪車を駐車する時には、スタンドを使用します。
スタンドには、サイドスタンドとセンタースタンド(サイドスタンドだけよりも安定する)があるので駐車の際スムーズにスタンドをかけたり戻したりできるようにしていきます。
前輪ブレーキをかけてハンドルを真っすぐにしたら車体を起こします。その後足でスタンドを前から後ろへはらう感じで戻していく。
前輪ブレーキをかけて足でスタンドを出します(後ろから前へ持っていく感じ)。そして最後に車体を左へ傾けてスタンドを接地させる。
教習中は、いつもサイドスタンドだけで駐車しています。センタースタンドは指示があればかける感じです。
センタースタンドは、サイドスタンドよりも力が必要になります。自分に引き寄せながら行わないと右側に倒れてしまう恐れもあるので注意して行いましょう。
ハンドルは真っすぐに持つ。その後腰に力を入れるようにして押し出す。スタンドが戻ったら前輪ブレーキをしっかりかけた上で車体を腰のあたりで支える。
左手でハンドルを真っすぐの状態にして、右手でハンガー(AT車はスタンディングハンドル)を持つ。右足でセンタースタンドを接地させて車体を垂直にする。その後右足に体重をかけるようにして強く踏みながら右手でハンガーを引き上げる。
センタースタンドに関しては、テコの原理を使うと女性でも車体を引き上げることができます。コツを掴めばスムーズに動かすことができるでしょう。
二輪車のとりまわし
二輪車のとりまわしとは、バイクを押して歩きながら前進・後退・8の字の動作を行っていくもの。
車体を真っすぐにすることを心がけると、余計な力をかけなくてもスムーズに進んで行きます。
両手でハンドルを持ちますが、右手は前輪ブレーキをいつでもかけられるように準備をしておくと安心です。
二輪車の引き起こし
教習所へ通いたての頃は、バイクを倒してしまうことが少なくないかもしれません。
なので、倒れたバイクを引き起こす練習もしっかりしていきますがいくつかパターンがあるので自分の起こしやすいパターンをみつけるといいでしょう。
左手でハンドルを持ち、右手でハンガーを持って起こすやり方が女性の私は一番簡単にできました。他のやり方もあるので、どうしてもできない方は教官にきいてみるといいかもしれません。
自動車の機構と運転装置の取り扱い
自動車の機構と運転装置の取り扱いに関しては、この記事内で全て説明するのが困難です。
なので、バイクの教習を受講していく上で重要だと感じるアクセル・ブレーキ・クラッチ・チェンジペダルに関して最低限簡単に説明しておきます。
より詳しいことや他の項目に関しては、教習所からいただいた教本を参考にして下さい。
アクセル(スロットル)
アクセル(スロットル)は右手で操作するグリップですが、右手全体で繊細な感覚を必要とするように感じています。
回し過ぎは大変危険ですし、教習所へ通って間もない頃はちょうどいい速度に持っていくために回す力加減も難しく感じるかもしれません。
エンジンの回転を速くしたり遅くしたりする。回す時はゆっくり、戻す時は素早く操作する。
アクセルはハンドルに対して腕が垂直にならないように回していくと、手首や腕に負担がかからず疲れにくくなるようです。
ブレーキ
ブレーキに関しては、前輪と後輪ブレーキがあるのだが、走る場所や目的によって使い分ける必要がある。
例えば、急制動の際は前輪7~8割・後輪2~3割でかけるのがベストと教官から教えてもらいました。教習中はブレーキのことをしっかり説明してもらえると思うので、その時々にあったブレーキの使い方を覚えるといいでしょう。
- 前輪ブレーキ=右手でかけるフロントブレーキ(繊細な操作が可能。強力に効くブレーキ)
- 後輪ブレーキ=右足でかけるリアブレーキ(坂道発進や低速でのコントロール・急制動などで必須)
クラッチ
クラッチは、バイクを走行させる上で非常に重要で繊細な部分であるのは間違いないでしょう。
クラッチはエンジンの動力を車輪に伝えたり切ったりする役目がある。クラッチを上手に使えるようになると発進の際は円滑に走り出し、停止の際はエンジンを止めずに停止することが可能。坂道発進でも非常に重要なポイントとなる。握る時は素早く、戻す時はゆっくり操作する。
発進・停止では重要になるクラッチ。クラッチを上手く使えないとエンストになることも。今後走っていくクランクやS字では半クラッチ(半分クラッチが接続されている状態)を使うので、使い慣れていかないと運転に支障をきたすことがあります。
チェンジペダル
加速や減速、停止をする際に必要となるのがチェンジペダル。
左足で下に踏み込んだり(ギアを下げる)つま先で上に上げると1ギアずつ加速チェンジができる。
- N(ニュートラル)エンジンを切る際はNに合わせる
- 1(ローギア)停止の際は必ずローギア。発進や上り坂など力が必要な時に使う
- 2(セカンドギア・2速)教習所では基本セカンドで走る
- 3(サードギア・3速)教習所では直線や急制動ではサードで走る
- 4(フォースギア)※教習所では使わない
- 5(トップギア)※教習所では使わない
教習所へ通いたての頃から第1段階までは、ギアチェンジに悩まされてばかりでした。バイクに慣れないと速度に合ったギアにできていなかったりギアチェンジもスムーズにいかなかったりするかもしれません。
運転姿勢
二輪走行では車の運転とは違い、バランスが大事となってくるので正しい運転姿勢を身につける必要がある。
私が実際に教官から教えていただいた&注意されていることを下記にまとめました。
- 肩:力は抜き、背筋を伸ばす。
- 顔:メーターをみる以外は下を向かない。目の前だけではなく広い視野を持つ。
- 手:グリップの中央部分を人差し指・中指・薬指・小指の4本で握り、手首が疲れない角度で握る。
- 足:ステップバーに土踏まずを乗せつま先は前に向ける。
- 膝:両ひざでタンクをはさみ(ニーグリップ)がに股にならないように注意する。
- 座る位置:前や後ろにいきすぎず、腕や足を動かしやすい位置に座る。
ブレーキ操作の仕方
ブレーキに関しては先ほど説明しましたが、ブレーキ操作に関しても簡単にご説明していきます。
右足のブレーキペダルをゆっくり踏んでいくと後輪のブレーキがかかる。急に踏むのではなく「じわじわ」と踏むのがポイント。
右手でレバーを握ることにより前輪ブレーキがかかる。前輪ブレーキを急速にかけたり、後輪ブレーキを使わず前輪ブレーキだけに頼るとロックしてバイクが転倒してしまう恐れがある。
ブレーキ操作ができないと危険な目にあってしまいます。ですから急ブレーキはシミュレーターを使って学んでいけますし、急制動でも前輪と後輪のブレーキの練習はしっかりやってもらえます。
安全走行
安全走行を行うためには、教習所でヘルメットはもちろん、胸部・肘・膝のプロテクターを着用します。
教習所ではヘルメットからプロテクターまで全て揃っているはずなので、無料で借りることができます。ただ、ボロボロであることも多いですし女性用の小さいサイズがないことも。気になる方はご自分のを揃えていくのもいいでしょう。
手袋(軍手)も必要なので、100均などで購入するのがいいでしょう。
安全走行に関しては、二輪車の死角や四輪車の死角に関して説明を受けます。
二輪車は四輪車から見落とされやすいので注意することや、走行する位置に関して学びました。
安全走行に関しては全時間帯で学んでいくので、場面場面で臨機応変に対応できるよう、教官のアドバイスをききながら学んでいくのがいいでしょう。
まとめ
これから普通二輪(バイク)の免許を取得したいと思っている方や、第1段階の1限目の復習をしたかった方への記事となりました。
私が実際に教習所で学んだこと、特に重要だと感じたことをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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